♢『Yesterday』
この作品の主人公は歌手を目指すジャックです。ある日大規模な停電と同時に事故にあった彼が目を覚ますと、
イギリスの有名ロックバンド、The Beatlesの存在が全世界から消えていました。ビートルズの存在を唯一
知っているジャックは彼らの名曲を21世紀の世界に売り出します。
この映画は彼らの有名な曲を知ると同時に、彼らがとても偉大なロックバンドだということがわかります。
また、現在有名な洋楽アーティストであるエド・シーランも本人役で出演しているため、彼の音楽も聴くことが
でき、現代そして昔の洋楽の良さを知ることもできます。
誰もが楽しめるコメディー映画となっているため選書を致しました。
【ピアノ演奏家コース / 2年】
♢『Green Book』
この作品は2019年のアカデミー賞で作品賞、脚本賞、助演男優賞を受賞し、その他の授賞式でも多くの賞を受賞した作品です。
この物語はイタリア系運転手のトニーと黒人ピアニストのドクがアメリカの南部で演奏ツアーを行うストーリーです。
1962年の実話を基にした作品であり、1960年代のアメリカの人種差別についても描かれています。
現在、そして未来の世界へ大きなメッセージ性がある映画です。音楽は人種も国籍も言語も関係がなく
全ての人が楽しむことのできる存在だと私は考えています。人種の壁を越えた音楽の素晴らしさ、そして
2人の絆が描かれているこの作品を多くの方に是非鑑賞して頂きたいと思いこの作品を選書いたしました。
【ピアノ演奏家コース / 2年】
♢『Mamma Mia! Here We Go Again』
この作品は、前作のマンマ・ミーア!に続く続編です。
洋楽グループABBAの音楽が多彩に歌われるミュージカル映画で誰もが鑑賞して笑顔になれます。
主役のリリー・ジェームズの歌声もとても素晴らしいです。
また、この映画は「自分の人生は自分で決めるもの」といった背中を押してくれるポジティブな
メッセージがある作品にもなっています。
多くの人にABBAの音楽とポジティブになれるこの作品を知っていただきたいと思い、選書致しました。
【ピアノ演奏家コース / 2年】
♢『望海風斗 : ザ・ラストデイ ドキュメント 2021.4.11 』
2021年に宝塚歌劇団を卒団した元雪組トップスター望海風斗。
ミュージカルファンはもちろん、近年の地上波テレビ歌番組にも特別出演していたのは記憶に新しいです。
そんな彼女の宝塚生活最後の日をドキュメンタリーとして記録したとても興味深い映像です。
また、この大学にはミュージカル専攻の学生も多いです。舞台裏も映した本編は、
舞台スタッフの学生のみならず楽器奏者等、舞台に関わる全ての学生の学びにも実際の現場を感じられ、
良いと思います。以上の理由から選書致しました。
【ピアノ演奏家コース / 2年】
♢『Ben-Hur』
ベン・ハーはサイレント映画の時代から何度もリメイクされている不朽の名作である。
紀元前のパレスチナを舞台に、幼馴染である、ベン・ハーとメッサーラの再会から始まる。
ローマ兵になったメッサーラは、ベン・ハーがユダヤ人であることを馬鹿にする。ベン・ハーは友人の心変わりに憤る。
ある日、再びメッサーラと戦車競争の対戦相手として再会する。民族同士の威信をかけた戦いはベン・ハーが勝利を収め、
その勢いで当時宣教していたイエスに軍隊として救いの手を差し伸べる。しかしイエスはその申し出を拒否し、受難を甘受
することで、神の恵みは世界中に与えられるようになる。
民族同士の争いやキリスト教の成立が描かれており、サイレント映画の中で最もスペクタクルな作品を楽しみながら、
西洋音楽の土壌である思想を学ぶことができる。
【声楽コース / 4年】
♢『私は、マリア・カラス』
有名なプリマドンナであるマリア・カラスの最新のドキュメンタリー映画。
技術の進歩により初めてカラーで蘇った秘蔵の映像や、世界各国に散らばっていた個人所有の録音など、
貴重な資料が沢山使われている。また監督自身マリア・カラスの友人を探して世界を巡り、
400通を超える手紙を読み、マリア・カラスの姿に迫った作品になっている。
映画はほとんど本人の言葉のみで進行するため、誰かの評価ではなく、純粋に彼女の言葉のみで
ソプラノ歌手としての、一人の女性としての、マリア・カラスを観ることができる。
映画の中には貴重な本人歌唱楽曲が多数収録されている。
声楽専攻のみならず、音大生に見てほしい作品。
【声楽コース / 4年】
♢『テルマエ・ロマエ』
私がこのDVDを選んだ理由は、音楽美学の授業を受ける上で、ぜひ見て欲しいと感じたからだ。
授業では、音楽美学を学ぶ上で大前提になると言われるギリシャ神話について学んでいる。
ギリシャ神話というと、堅苦しいイメージがあり、歴史科目に苦手意識を持つ人にとっては辛い授業だ。
しかし、教授も薦めるこのアニメは、古代ギリシャ人の特徴をしっかりと捉えた作品となっていた。
アニメなら気楽に見ることができ、印象にも残りやすい。音楽美学の知識で学ぶギリシャ神話の概念は、
音楽の専門家として一度は考えて見てほしい概念が多く出てくる。音楽の専門家として働く前に、
自分と音楽とのあり方について考える機会を持ってほしいと考えた。気楽に見ることのできるアニメを
使って将来に役立つ知識を身に付けるため、このDVDを視聴できるよう選書した。
【音楽教養コース / 3年】
♢『けいおん! コンパクト・コレクション』
私がこの作品を選んだ理由は、音楽をやる意味をもう一度考えてみてほしいと感じたからだ。
音大生は何らかの理由で音楽をやりたいと考え、入学してきた。音楽大学という環境にいれば、
技術力や表現力を高め、理想通り上手に演奏できる人が素晴らしいという概念に陥りやすい。
しかし、一番大切なのは個性だ。技術力や表現力をつけることも大切だが、“自分にしか出せ
ない音”を磨いていくことも同じくらい重要だ。
このアニメでは、高校生バンドの日常を描きながら、自分たちにしか出せない音楽を演奏
しようと努力していく主人公たちを描いた作品となっている。多くの人が通ってきた高校時代と、
音楽を始めたころの自分と重なって見える場面も多い。 これからも音楽を追求していく
音大生だからこそ、音楽をやる意味を、このアニメを視聴することで考えてみてほしい。
【音楽教養コース / 3年】
♢『Harry Potter complete 8-film collection』
ハリーポッターの図書や映画内で使われている音楽の録音資料、楽譜は蔵書としてありますが、
映画は蔵書にありません。映画は、図書と映画との相違点、録音資料や楽譜に入っている曲が
使用されているシーンを知るためにも必要な資料だと思います。また、言語と字幕は英語と
日本語の2種類があり、英語の勉強をする際の資料としても活用できると思います。
私は、ハリーポッターの独特な世界観は音楽をする人にとって大切な想像力の幅を広げることの
できるものだと思っています。たくさんの人に見ていただきたい作品ですので、図書館の蔵書
として推薦します。
【ピアノ演奏家コース / 2年】
♢『海獣の子供』
第38回日本漫画協会優秀賞を獲得した評価の高い漫画「海獣の子供」をSTUDIO 4C°により映像化されたアニメ映画。
2019年の毎日映画コンクールアニメーション映画賞、第23回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞した。
美麗な映像が話題になった本作だが、非常に音楽に力が入っている作品でもあり、ジブリ映画で有名な久石譲氏が
劇版音楽を担当し主題歌に至っては令和を代表するアーティストである米津玄師氏を起用している。
映像に音楽をつけるということと、作品からインスピレーションを受けて音楽をつくるということを学ぶには
もってこいの作品であると私は考える。アニメの劇版音楽や映画音楽を志す作曲家、また映像作品とのタイアップを
目指すアーティストにとっては一見の価値があることは間違いない。
【サウンドプロデュースコース / 3年】
♢『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』
長きにわたり映画興行収入一位の座を譲らなかった「千と千尋の神隠し」を、圧倒的な差で抜き去り伝説となった映画。
その人気のきっかけの一つにはやはり音楽があるだろう。主題歌である「炎」はTVアニメ時の鬼滅の刃の主題歌である
「紅蓮華」と合わせてあらゆる音楽配信サービスのランキングをそうなめにし、アニソンシンガーであったLiSAは紅白に
出演するまでになり一気にお茶の間の人気者と化した。また劇版を担当した梶浦由紀と椎名豪の存在を忘れてはならない。
梶浦由紀は大人気アニメである魔法少女まどか☆マギカの音楽を作ったことでも知られている作曲家であり、西洋音楽に
民族音楽をミックスした作風で知られ、椎名豪はナムコでゲーム音楽を担当していた過去がある。
本作を視聴することでジャンルを横断する音楽やミクスチャーのヒント、劇版音楽に対する知見が広まると考える。
【サウンドプロデュースコース / 2年】
♢『嵐フェス arafes 2020 at National stadium』
コロナ禍でコンサートを開催することができない今日、その状況を逆手にとって無観客だからこそできた最新のARを使った演出。
またジャニーズらしい派手な演出(高さ40メートルのウォーターキャノン、2,500発の花火、50,000個の風船など)をこの
DVDで見ることができる。会場は東京オリンピックのため新しくなった国立競技場。大きな会場で行われるコンサート演出を
余すことなく堪能できる。
またこの公演は配信で行われたため生のコンサートとは違う部分も学ぶことができる。これからさらに増えるであろう配信ライブの
様子を学ぶのに最適ではないかと考える。
大学にはクラシックの現場だけでなくポップス系の現場で働きたい人も多くいると思う。
コンサートの演出や大きな会場の舞台スタッフをやっていきたい人の学びになると考えたためこの作品を推薦します。
【音楽教養コース / 3年】
♢『Twilight city SEKAI NO OWARI at Nissan stadium』
会場を「Twilight City」という街空間にし、シンボルの巨大樹や、客席の上を飛ぶ巨大な空飛ぶ
列車など、セットや、演出がとても豪華です。細部まで作りこまれたセットが、会場に入った瞬間
からSEKAI NOOWARIの世界に入り込んだ感じで、歌からだけでなく空間からも、自分たちの
世界観を作り出し、お客さんを引き込むライブの作り方は、今後、ミュージシャンとして活動しよう
と思っている人にも、裏方で舞台を作っていこうと思っている人、どちらの人にも参考になると思う。
【ポピュラーコース / 3年】
♢『Amy』
この作品は第88回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞しており、グラミー賞5部門受賞を成し遂げながら
27歳という若さで亡くなったエイミー・ワインハウスの人生模様を映像化したものです。
貴重なプライベート映像や関係者へのインタビュー取材をもとに、レディー・ガガら名だたるミュージシャンたちに
賞賛され、世界中の音楽ファンに愛された"孤高の歌姫"エイミーの知られざる素顔が丁寧に描き出されています。
彼女の音楽はまさに"本物"と言い表すことがしっくりくるもので、私は彼女の音楽を聴いて、傷つくような感動を覚えました。
この作品を通して、音楽を作る身として、共感するところがたくさんあり、また、彼女から学び、希望を与えられました。
音楽を届けるものとしての心持ちと、その上での人間関係、メディアとの向き合い方、これらを自分の音楽に対する
思いと重ね合わせて、色々なことを感じ取っていただけたらなと思います。
【サウンドプロデュースコース / 2年】
♢『生きてるだけで、愛。』
この作品は私が、映画音楽に興味を持つきっかけとなった映画です。
映像と音楽がお互いを引き立て合っていて、この映像にはこの音楽しかないと思わせられるような、
映像が輝きだす音楽でした。その音楽を作り出した方は、映画音楽作曲家であり、シンガーソングライター
である世武裕子さんです。私は、この映画をきっかけに世武裕子さんという素晴らしい音楽家にも
出会うことができました。是非、皆さんにも観ていただいて、映画音楽と世武裕子さんの音楽に触れて、
自分の音楽の世界を広げてもらえたらなと思います。
【サウンドプロデュースコース / 2年】
♢『フラッシュ・ダンス』
1983年に公開されたこの映画は80年代の青春ドラマの代表ともいわれています。
またアイリーン・キャラによる主題歌も大ヒットしました。
プロのダンサーを夢見るアレックスは、昼間は製鉄所、夜はクラブのダンサーとして働き、
ダンスの練習に励む日々を送っていました。ある日、バレエ団のオーディションを受けに
行ったアレックスだったが、周りの人は全員バレエ経験者であり自信をなくしてしまいます。
そんな時に製鉄所の社長であるニックと出会います。
この作品は夢を諦めてはいけないという強いメッセージ性のあるストーリーです。
「夢を捨てるのは死ぬことと同じだ」この言葉は映画の名言でもあります。私はこの言葉に
背中をおされました。夢を追う気持ちはあるが不安だと思う人や、自分の将来がわからず
恐怖を感じている学生さんもいらっしゃると思います。ですが主人公のアレックスは不安や
恐怖があったとしてもチャンスを掴み、自分自身で未来を切り開きました。
バレエコースやミュージカルコースなどダンスを踊る方にも鑑賞して頂きたいです。
また、その他の楽器を勉強している生徒さんや就職活動を考えている生徒さんや行っている
方にもぜひこの作品を鑑賞して頂きたいと考えております。
この作品を通し、勇気や希望を得ることができ、今後の人生のヒントを得ることもできると思います。
【ピアノ演奏家コース / 2年】
♢『はじまりのうた』
シンガーソングライターを夢見てイギリスからニューヨークにやってきたグレタは、
付き合っていた恋人のデイブに裏切られ、失意のままにライブハウスで歌っていたところ、
売れない音楽プロデューサーのダンにスカウトされ、ニューヨークの街角でレコーディングを
始めることになります。
この映画は2015年に公開され、アカデミー賞歌曲賞を受賞しました。
主人公のグレタ役を演じたのはパイレーツ・オブ・カリビアンシリーズで出演をしていた
キーラ・ナイトレイです。また、音楽プロデューサー役には、マーベル作品でハルクを
演じているマーク・ラファロが出演しています。この物語はたとえ売れなくても、音楽を愛し、
夢を追い続ける2人の強い気持ちと音楽の素晴らしさが伝わる作品となっています。
またアンサンブルやセッションをすることの楽しさや、お互いの信頼関係を築きあげる上での
大切なことなども感じとることができる作品です。ジャンル問わず音楽は楽しむもので、
また色々な人たちとアンサンブルをすることでその楽しみは倍増します。
今アンサンブルやセッションを勉強している学生さんにもぜひ鑑賞して頂きたい作品でも
ありますし、多くの学生さんにこの映画の素晴らしさが届いてほしいと思います。
【ピアノ演奏家コース / 2年】